9日から姥神大神宮渡御祭 中歌町107年ぶり山車新調

update 2018/8/6 07:56


 【江差】370年以上の歴史があり、道内最古の祭りとされる「姥神大神宮渡御祭」が9日、町内で始まる。祭で町内を巡行する13台の山車(やま)のうち、中歌町の「蛭子山(えびすやま)」が107年ぶりに新調され、5日に披露された。
 高さ4メートル、長さ4・9メートル、幅2・9メートルの山車は、4つの車輪で支え、上段に神の依り代となる青木、釣りざおを担ぐ「蛭子様」の人形が飾られている。

 1977年に側面に飾る水引を補修するなど修繕を重ねてきたが、宝くじの収益金による助成が決まり、今年2月に新たな山車建造を始めた。木造の骨格をくみ上げ、これまでの人形や車輪、一部の金具を活用し、飾り付けた。

 5日のお披露目会は北洋銀行江差支店駐車場で開かれ、約150人が出席。新たな山車の前で、若衆らが太鼓や笛で祭り囃子(まつりばやし)や切り声を披露した。

 蛭子山保存会の菱田昭彦会長は「1000万円以上をかけ、念願の新しい山車ができた。これから地域で祭りに参加し続け、伝承していくという新たな責任を実感した」と話していた。

 渡御祭は9日が宵宮祭、10〜11日が本祭。9日は各山車が大神宮で「魂入れ」をする。

 10日は、午後0時15分から大神宮前で各山車の祭り囃子を審査するコンクールが行われ、午後1時ごろから神輿(みこし)に続き、山車が市街地北部を練り歩く「下町巡行」が始まる。同7時45分ごろに愛宕町商店街に全ての山車が集合。同10時から大神宮に山車を納める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」を行う。

 最終日の11日は、海岸沿いから市街地南部を回る「上町巡行」。午後9時すぎに新地町の繁華街に山車が集まり、祭りを締めくくる。

 問い合わせは町追分観光課(0139・52・6716)へ。

提供 - 函館新聞社

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