函館も夏本番 今季初の真夏日
update 2018/7/31 06:43
太平洋から張り出した高気圧の影響で、30日の函館(美原)では午後0時20分までに最高気温が30・5度となり、今季初めて最高気温が30度以上となる真夏日を観測した。道南最高点は厚沢部町鶉で33・6度、北斗、江差などでも真夏日となった。
函館地方気象台によると、真夏日の初観測日は、観測史上最速タイ記録となった昨年の7月10日より20日遅く、おととし並み(7月29日)だった。
30日は道南各地で真夏日となり、北斗31・2度、松前30・3度、八雲町熊石33度、江差32・5度、せたな30・4度、奥尻30・1度など。同気象台は31日以降も南から暖かい空気が入りやすい状態が続き、1週間程度は気温が高い状態になるとみている。
気温の上昇を受けて、公園の噴水や水辺では涼を求めて多くの人が訪れた。市が開設する入舟町前浜海水浴場では、日赤函館市地区水上安全法奉仕団の監視員による30日正午の測定で気温32度、水温26度と発表。遊泳客はボール遊びや素潜り、海の生き物探しを楽しんでいた。函館港小学校4年の時岡閃杜君(10)、同3年の斉藤優太君(9)は今季初の海水浴で「楽しかった。逃げられたけど小さい魚がいた。また海に来たい」と話していた。
一方、渡島、桧山管内の各保健所は同日、食中毒警報を発令。市立函館と渡島(北斗、七飯、森、鹿部、松前、福島、知内、木古内)、八雲(八雲、長万部、今金、せたな)、江差(江差、上ノ国、厚沢部、乙部、奥尻)の各保健所で、八雲は今季初。引き続き、食品の衛生管理に注意を呼び掛けている。
熱中症の疑い 道南で9人搬送
渡島・桧山管内で熱中症の疑いで搬送されたのは少なくとも9人に上った。函館市では30〜80代の男性6人、北斗市、七飯町、八雲町熊石で各1人が病院に搬送された。各消防によると、いずれも命に別状はないという。
七飯町では、コミュニティー施設で調理作業中だった70代女性の意識がなくなったと従業員から119番通報があった。女性は搬送時には意識を取り戻したという。
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