道南で大雨、各地で土砂崩れなど被害
update 2018/7/6 07:30
台風7号から変わった温帯低気圧が北海道付近を通過した影響で、5日の渡島、桧山地方は広い範囲で局地的に激しい雨となった。道央自動車道の国縫インターチェンジ(IC)―八雲IC間の上下線は、八雲町内で道路のり面の土砂が2カ所で崩れ、朝から通行止めが続いている。JR北海道では札幌―函館間の特急全便が終日運休し、約4000人に影響した。6日の始発から通常通り運行する。
函館地方気象台によると4日正午の降り始めから5日午後3時までの降水量は長万部121・5ミリ、知内100・5ミリ、福島町千軒100・0ミリ、八雲町八雲70・5ミリ、函館市美原56・5ミリを観測した。
この雨の影響で、各地で土砂崩れや床下浸水などの被害が相次いだ。函館機動警察隊によると、午前5時35分ごろ、道央自動車道を札幌方向へ乗用車で向かっていた函館市内の40代男性から「崩れた土砂に衝突し、車が動かなくなった」と110番通報があった。男性の乗用車は八雲ICから約15キロの地点で、長さ50メートル、幅25メートルにわたって崩れた土砂の上に乗り上げた。男性は自力で路外に脱出しけがはなかった。現場は片側1車線。同隊によると、中央線付近のワイヤーを超え、樹木や土砂が流れ込んでいたという。八雲消防署によると、救助活動中の午前6時45分ごろ、函館方面へ約200メートル離れた地点でも土砂崩れが発生。乗用車など数台と消防車両が挟まれる形となったが、巻き込まれる被害はなく、八雲IC方向へ引き返した。5日午後8時現在、復旧の見通しは立っていない。
北斗市では上磯ダム公園(戸切地)付近で土砂崩れが発生し、市は午後2時すぎから現場付近の市道を通行止めとした。福島町で一般住宅の床下浸水が3棟あったほか、同町と八雲町で人が住んでいない建物への床下浸水の被害が1棟ずつあった。
奥尻町内では道道奥尻島線で3カ所、町道で1カ所の土砂崩れが発生。町によると、いずれも住宅などへの被害はなかったが、午後8時現在、道道通行止めの影響で神威脇地区の20世帯が孤立状態にあるという。
ハートランドフェリーは江差―奥尻間全便を欠航して計220人に影響。また、瀬棚間も全便欠航し、計50人に影響した。
函館駅では、乗車券の変更や払い戻しを求める利用客の姿が目立った。駅員は、困惑する利用客にバスやタクシーなどほかの交通機関の利用も呼び掛けた。北海道日本ハムファイターズの試合観戦で訪れた札幌市北区の藤田昭子さん(73)は「わずかな望みに懸けてきたが、試合が中止になり残念。バスが来るまで駅前周辺で時間をつぶします」と話していた。韓国人観光客のユン・グンモさん(27)は「夜は特急が動くと思っていたから残念。これからヒッチハイクに挑戦してみて、天気が悪くなってきたら宿を探そうと思う」とうなだれていた。
その他の新着ニュース
- 変貌続ける函館港 開港160年、さらなる発展へ...2019/1/1
- 今年も新春の空に故梅谷さんの凧...2019/1/1
- 「新年も平穏に」 お札やお守り準備 亀田八幡宮...2019/1/1
- 年越し準備で市場、スーパーにぎわう...2018/12/31
- 棒二最後の新春飾る生け花 美原の齊藤さん...2018/12/31
- 丸井栄餅で鏡餅作り アルバイトら大忙し...2018/12/30
- 亀田小4年・佐々木さんが南北海道珠算競技大会で小学生V...2018/12/30
- 函館空港に金のシャチホコ登場...2018/12/29
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。