150回忌、碧血碑で祈り 箱館戦争碑前祭に市民ら120人参列
update 2018/6/25 07:35
函館碧血会(大谷長道会長)は24日、函館市谷地頭町の碧血碑で箱館戦争をはじめとする戊辰戦争戦没者の150回忌の碑前慰霊祭を開いた。例年よりも多い約120人の関係者や市民らが参列。神式で執り行われ、戦死者の霊を慰めた。
箱館戦争は1869(明治2)年に終結し、市街地に放置されていた旧幕府軍の戦死者の遺体は箱館の侠客、柳川熊吉らが奔走して実行寺などに埋葬した。
74(同7)年になって、明治政府によって旧幕府軍関係者の祭礼を執り行うことを許されたため、碧血碑は75(同8)年に柳川が用意した土地に榎本武揚や大鳥圭介らによって建立した。「碧血」とは、忠義を持って死んだ人の血は三年たてば地中で碧玉となるといった中国の故事にちなむ。
碑前祭は建立時も日を改めて、仏式、神式の両方で執り行った記録があるという。祭主は同会副会長で北海道東照宮の大谷仁秀宮司が務め、碑前には榎本隆充さんら箱館戦争関係者の子孫らをはじめ、居合わせた観光客や歴史ファンらも参列した。祭礼が進む中、佐藤健副会長が祭文を奉じ、参列者が玉串を捧げた。
佐藤副会長は「戦後150年という節目で、日本の文化、函館の文化として、時代を刻んだ人たちをまつっていきたい」と述べた。
25日は午後2時から、実行寺(船見町)で150回忌大法要を営む。
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