市と函教大、ベトナム人技能実習生と春巻き作って交流
update 2018/6/5 06:59
函館市と道教育大函館校は3日、函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)で外国人技能実習生との食文化交流会を開いた。同大の地域プロジェクトで、市が関与するのは今回が初めて。竹田食品(浅野町)で働くベトナム人実習生13人を迎え、ベトナム料理の春巻きを作って交流を深めた。
同大の孔麗(コン・リー)教授(国際企業論)の授業を受ける3年生9人のほか、市国際・地域交流課の中村勇人課長や、竹田食品総務部兼システム課の折茂竜司部長、外国人技能実習生の受け入れを行っている日本人材協同組合(監理団体)道南事務所の西谷武さんらが参加した。
受講生を代表し、武田菜々恵さん(20)が「活動を通じ実習生にとって函館が身近な存在となり、暮らしやすいまちだと感じてもらえたらうれしい」とあいさつ。ベトナムの食文化の紹介では、実習生がフォー、生春巻き、揚げ春巻き、バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)の魅力を伝えた。
春巻きは豚ひき肉、ニンジン、キュウリ、キクラゲ、春雨、小ネギ、モヤシ、ニンニクを使い、実習生と学生が協力して調理。学生たちは、実習生の見事な包丁さばきに目を奪われていた。完成後は全員で本格的なベトナム料理を堪能したほか、学生が手本となって函館名物「いか踊り」を楽しんだ。
市によると、市内在住の外国人900人のうち、300人が技能実習生。同課は「市での多文化共生と国際化の推進を図るため、今後も事業として関わっていきたい」としている。
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