七飯町長選 2氏最後の訴え

update 2018/4/8 08:36


 【七飯】任期満了に伴う七飯町長選と町議補欠選(欠員1)は8日、投開票される。選挙戦最終日の7日は、いずれも無所属で、現職の中宮安一氏(63)と前町議の新人田村敏郎氏(66)=届け出順=が町内各地で有権者に懸命に支持を訴えた。午後8時前には支持者の前で最後の演説をし、5日間の運動を終えた。

 2014年の前回と同じ顔触れによる町長選は、町政の継続か刷新かに大きな注目が集まった。町議補選も最終日を迎え、いずれも無所属新人の小板蠢繭(しゅんじ)氏(71)、稲垣明美氏(49)=届け出順=が各地を遊説した。

 投票は町内22カ所で、午前7時から午後8時まで受け付ける。開票は午後9時から町スポーツセンターで始まり、同10時半ごろには大勢が判明する見通し。2日現在の選挙人名簿登録者数は女性1万3271人、男性1万1079人の計2万4350人。

中宮氏「企業誘致で人口増の町へ」

 中宮氏は午後7時45分ごろ、本町の事務所前で最後の訴え。選挙戦を振り返り「車のクラクションでの応援など今までの選挙と反応が違い、後援会員や地域住民、町議の皆さまが身を粉にして一生懸命頑張ってくれた成果」とねぎらった。

 さまざまな公約を掲げてきた中で「今一番大事なのは少子化対策で、歯止めをかけるのは企業誘致だ」と強調。「一日も早く企業誘致を行い、人口増の町へ」と訴えた。

 最後に、票の掘り起こしに努めることを誓い、全員でガンバロー三唱して締めくくった。

田村氏「七飯町が変わると確信」

 田村氏は午後7時半ごろ、支持者の拍手に迎えられ桜町の選挙事務所に到着。「厳しい選挙戦だったが、皆さんのおかげで戦い抜けた」と感謝を述べた。

 財政の健全化、町政の刷新を訴えた5日間を振り返り「流れを止め、流れを変えるという強い気持ちで戦ってきた。明日、七飯町が変わる。それが希望から確信に変わった」と手応えを語った。

 「一人一人が、新しい風が吹くよう力を貸してくださり、感謝します。希望から確信、確信から実現。なんとかこの手にしたい」と力を込めた。

提供 - 函館新聞社

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