松前城資料館が開館 展示内容大幅リニューアル

update 2018/3/19 07:20


 【松前】松前城資料館(町松城)が18日から、展示内容を大幅リニューアルして開館している。北海道命名150年を記念して、城の縄張り図を発掘調査資料、絵図などと合わせて一堂に展示し、「最後の日本式城郭」の築城から終焉までを紹介する。また、松前神楽の国指定重要無形民俗文化財指定を記念し、神楽関係資料を新たに展示している。12月10日まで無休。

 松前城の復興天守を展示空間とする同資料館は、地階がアイヌ関係資料、1階が松前藩関係資料、2階が前藩主の御座船だった「長者丸」関係資料などを展示してきたが「城そのものの展示を充実させてほしい」という来館者の声が多かったのを受け、展示内容を大幅に見直した。

 地階には、城の設計図として作られた「福山城縄張図」と安政元年(1854年)完成時の「福山城見分図」、城の前身である幕領時代の松前奉行所の絵図(いずれも複製)をまとめて掲出。町教育委員会の佐藤雄生学芸員は「城の変遷をこれほどの規模で一望できる展示は、今回がおそらく初めて」と胸を張る。

 1階には刀剣や書状などの旧藩資料、蠣崎波響の掛け軸作品10点のほか、今回新たに松前神楽の特別展コーナーを設置。社家佐々木家に伝わる寛政11年(1799年)の翁面、清部八幡神社の獅子頭、1950年代に撮影された神楽舞のカラー写真や、神楽を描いた江戸時代の絵図などを展示する。

 2階にはアイヌ民族資料と長者丸関係資料、3階展望台には明治初期から戦後の天守閣焼失、復興に至る写真資料24点を掲示している。

 同館の開館時間は午前9時から午後5時まで(最終入館は同4時半)、入館料は大人360円、小中学生240円。佐藤学芸員は「観光客の方々に城を知ってもらえるのはもちろん、地元の人にも郷土を見直してもらえる機会になるのでは」と来館を呼び掛けている。問い合わせは同館(0139・42・2216)へ。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです