函館市、追加除雪費補正予算に計上 生活道路の作業完了めど立たず
update 2018/3/6 07:04
今冬の大雪で函館市内の除排雪に伴う費用が大幅に膨らんでいることを受け、市は5日までに、追加の除雪費を計上した補正予算案を、現在開会中の定例市議会に提出する方針を固めた。規模は数億円規模となる見込み。市はフル稼働で除雪に当たっているが、生活道路の作業完了はめどが立っておらず、悪化した道路状況の改善はしばらくかかる見通しだ。
市土木部によると、2月末時点で除雪費は6億2000万円を執行。本年度の当初予算4億円は2月上旬で底を着き、現在は4億円程度ある予備費のうち、除雪費として確保した3億円を切り崩して対応している。
ただ、急速に発達した低気圧の影響で市内は2日、暴風雪に見舞われ、今冬の累積降雪量は496センチと過去最大を更新。例年以上に排雪費用がかさみ、「(当初予算と予備費を合わせた)7億円を使い切るのは時間の問題」(市財務部)として、補正予算に盛り込むことを決めた。雪の降り方をみて金額を最終調整し、第1回定例会最終日の15日に議案を提出する。
市の除雪費は、2013年度以降、当初予算で4億円を計上。直近10年では本年度も含めて予算を上回った年度が7回あり、このうち11、12、15年度は8億円以上を執行した。本年度も同規模となることが見込まれ、適正な当初予算額の設定を巡って今後議論を呼びそうだ。
市は現在、幹線道路と公共施設周辺の住宅地などで、昼夜問わず除排雪作業を展開。路肩に寄せた雪を取り除くのに手間取り、作業は思うように進んでいないといい、市土木部は「生活道路への全面的な着手はまだ先になる」と説明する。
道路状況が極度に悪化した1、2日は物流にも深刻な影響をもたらした。コープさっぽろによると、宅配システム「トドック」の利用者に、品物を当日配達できなかった件数は、両日で2400件あったという。
こうした状況を受け、市が市民向けに無料開放した3カ所の駐車場には3、4の両日で延べ84台の利用があった。このうち、4日に函館競輪場に車を止めた乃木町在住の主婦(57)は「家の前の道路がぐちゃぐちゃで車が止められない。早く何とかしてほしい」と訴える。
市は、除雪契約を結ぶ45社以外の民間業者にも協力を要請して作業を急ぐ方針で、同部は「全力を挙げて対応に当たりたい」としている。
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