鹿部の間歇泉、北海道遺産追加選定候補に申請へ

update 2018/2/28 21:37


 【鹿部】町は、次世代に引き継ぐ自然や文化、産業などを選ぶ「北海道遺産」の追加候補に、「間歇(かんけつ)泉」を申請する。間歇泉単独での申請は初めてで、3月中に関係書類をまとめる。町は「選定を弾みに、鹿部だけでなく、北海道全体の宝物≠ニして残していきたい」としている。

 鹿部の間歇泉は1924年、温泉の試掘中に見つかった。10分間隔で、約100度の湯が地中から高さ15メートルまで一気に噴き上げる。2016年には道の駅「しかべ間歇泉公園」が誕生。大地の鼓動を感じられる珍しいスポットとして、全国から観光客が訪れている。

 北海道遺産は2001年に25件、04年に27件の計52件が選ばれている。このうち道南では「姥神大神宮渡御祭と江差追分」「五稜郭と箱館戦争の遺構」「函館西部地区の街並み」など8件。鹿部町は前回、間歇泉を含んだ複数の遺産で申請しているが、選定には至らなかった。

 今年の北海道命名150年に合わせ、北海道遺産を啓発するNPO法人北海道遺産協議会が14年ぶりに追加選定の候補を募り、審査を経て8月ごろに正式決定する。

 申請には遺産の価値や地域の思い入れ、将来像などを示す必要がある。町は昨年12月から、企画振興課を中心に間歇泉に携わる町民や有識者に話を聞いたり、今月3日の「シーニックDEナイト」で来場者に北海道遺産申請に関するアンケートを取ったりし、申請に向けて準備を進めてきた。

 同課は「アンケートでは、9割の方が申請に賛成だった。選定されれば、観光面で波及効果が期待できる。90年間鹿部の日常に根付いている間歇泉を、未来永劫(えいごう)保全できれば」としている。

提供 - 函館新聞社

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