転落・転倒 雪の事故に注意
update 2018/2/27 07:34
2月も残りわずかとなり、道南では、連日の大雪から一転、晴れ間の広がる日も続くなど、着実に春の兆しが訪れている。一方で、24日には函館市内で雪下ろし中の男性が屋根から転落したとみられる死亡事故も発生。雪解けシーズンを迎える中で、路面の凍結や落雪・落氷、除雪中の事故には注意が必要だ。
道の危機対策課がまとめている道内の雪による人的被害状況によると、昨年11月1日から今年1月末までに道内では12件の死亡事故が発生している。道内でも降雪量が少ない道南では事故死者数も少なく、24日の事故が雪害とされれば、渡島、桧山管内では2015年以来の死者で、函館市内では12年以来となる。
死者は出ていなくとも、毎年、屋根の雪下ろし作業中の事故で重軽傷者が発生していることから、函館市など各自治体では例年、注意喚起をしている。函館市ホームページでは屋根の雪下ろし作業をする際に注意すべきこととして▽複数人で行う▽靴やはしごに滑り止めを付け、命綱を装着するなど事故防止の措置を取る―などを訴えている。また、屋根からの事故死者の多くが地面に強く打ち付けられていることから、転落時にクッションの役目を果たすよう、建物の周りに雪を残した状態で雪下ろしをするよう呼び掛けている。
また、函館市消防本部によると、24日は雪道での転倒による救急搬送が15件と相次いだ。19日から26日までの1週間の雪道転倒での救急搬送は36件で、24日だけで1週間の半数近くを占めた。
救急搬送が増加した明確な要因はないものの、2月下旬から3月上旬は日中の気温がプラスとなっても深夜、早朝の冷え込みは依然として厳しいため、日中解けた雪が再び凍結することで車道、歩道ともに滑りやすく転倒しやすい状況が生まれており、歩行中や運転中の事故防止へ警察や消防など各機関が注意を呼び掛けている。
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