函教大生とシエスタ関係者、活性化へ会議立ち上げ

update 2018/2/6 08:08


 若者のアイデアで、五稜郭から函館を元気に―。函館市本町のシエスタハコダテを起点にまちの活性化を考えようと、道教育大函館校の学生らが「シエスタでSHARE(シェア)しようの会」を立ち上げた。施設管理者やテナントの店長らを巻き込んだ会議で知恵を出し合い、実行に移す計画。第1弾として、18日にフリーマーケットを開き、本町地区のにぎわい創出につなげたい考えだ。

 同校2年の下沢杏奈さん(20)が発起人となり、1月13日に会を設立。同校の学生やシエスタを運営、管理するNAアーバンデベロップメントの布村隆二社長、無印良品の安達信彦店長ら7人で発足した。

 金沢市出身の下沢さんは、新幹線開業でにぎわいが生まれた古里と比べ、函館は「魅力がたくさんあるのに十分発信できていない」と指摘。週3回アルバイトで働くシエスタ内の函館コミュニティプラザ(Gスクエア)は、多数の若者の姿があるが「自習する人を中心に一定の層しか来ていない。市の交流施設なのにもったいない」と声を上げる。

 こうした課題への対策を話し合おうと、思いを「シェア(共有)」するメンバーが集まった同日の初会合では、「シエスタで何ができるか」などをテーマに議論。シエスタに新しい価値を付け、市民にわざわざ足を運んでもらい、消費を促すような定期企画が必要だ―との結論に至った。

 初企画は「シェアフリ」と銘打ったフリーマーケット。エレベーターホールを中心に約30のブースを設置。10〜20代が出店する「ヤング」、子ども服やベビー雑貨を扱う「ママフリマ」など年代別に4つのエリアがあり、1ブース500円(高校生300円)で出店できる。

 今後は、毎月第3日曜に開催する予定。NAアーバンデベロップメントでシエスタハコダテを統括する岡本啓吾さんは「インターネットの普及でボタン一つで物が買える時代だが、出店者との会話などを楽しんでもらい、新たなコミュニティーが生まれれば」と企画の波及効果に期待を寄せる。

 下沢さんは「アイデアがすぐ実現してとてもうれしい。函館について議論することに意味があり、月1回のペースで話し合う場を持ちたい」と意欲を燃やす。既に2回の会合を開き、同大の学生や市内の高校生、丸井今井函館店の担当者などメンバーは増えつつあるという。

 シェアフリの開催時間は午前11時〜午後3時。問い合わせはシエスタハコダテ事務所(0138・31・7011)へ。

提供 - 函館新聞社

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