「焼きピロシキ」好評 各店独自に工夫、味めぐりするファンも
update 2018/1/17 07:27
はこだて雇用創造推進協議会(会長・谷口諭函館市経済部長)が開発し、市内の6事業者が昨年12月に販売した「はこだて焼きピロシキ」が好評だ。一定のルールを基にロシア風のパンの中に各店がオリジナルの具材をぎっしり詰め、表面に共通の焼き印を付けて提供。ほぼ毎日完売する店舗があるほか、各店のこだわりを楽しもうと味めぐり≠キるファンも増えている。
ピロシキはロシアや東欧の家庭料理で、中の具材はゆで卵やジャガイモなどさまざま。日本では揚げたものが主流だが、本場と同じ焼きピロシキとし、2種類以上のスパイスと道南産の食材を使った具材をたっぷり中に入れることなどを定義とした。
同協議会と共に開発に携わった「まるたま小屋」(元町2)は、ウクライナでよく食べられているという米の入ったピロシキを提供。「ホワイトライスカレー」というメニューで、カレーパンとならないよう、カレーのとろみにこだわった。腹持ちの良さや食感などが好まれ、売れ行きは上々だという。
1個250円。北見伸子オーナーは「幕末からロシアと縁がある函館でこれまでのピロシキのイメージを覆し、面白さを発信できれば」と意欲を燃やす。
同じく開発に参加したキングベークは、タイ風カレーのピロシキに仕上げた。具材の原料は、函館近郊産の大粒の大豆「たまふくら」や鶏ひき肉などを使用。アジアンテイストな味わいにしようと、スパイスの調合に試行錯誤を重ねた上で完成した自信作。1日25個の限定販売で、完売となる日が圧倒的だという。
1個216円。本店(亀田本町7)とキングベークナチュラル(シエスタハコダテ地下1階)で提供している。
同協議会によると、工夫を凝らした各店のピロシキを味わおうと、販売店を巡って食べ比べを楽しむ客も多いという。同協議会製作のオリジナルソング「はこだて焼きピロシキの歌」もあり、販売店の一部で楽曲を流しているほか、動画サイト「ユーチューブ」で公開している。
このほかの販売店は次の通り。
ちいさなしあわせパン☆(五稜郭町18)▽ベーカリー ル・レーブ(白鳥町17)▽手作りパンの家 こすもす(富岡町2)▽パン・エスポワール戸倉店(戸倉町316)・的場店(的場町11)・石川店(石川町147)・函館駅前店(キラリス函館1階)。
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