避難所着いたらチェックイン 谷地頭町会がデジタル避難訓練

update 2025/10/14 07:29


 谷地頭町会(伊豆孝則会長)と函館市はこのほど、青柳小学校を避難所とした避難訓練を実施した。市公式LINE(ライン)を活用した取り組みで、参加した住民は災害時の避難をスムーズにしようと、真剣な表情で訓練に臨んだ。

 市は防災意識の向上と、多くの市民に気軽に訓練に参加してもらうため、スマートフォンで避難を体験できる「市デジタル避難訓練」を企画し、同日始めた。谷地頭町会では「現地訓練」として行われた。

 訓練に際して同町の住民は事前に申し込みはせず、避難場所に指定された青柳小に午前10時の開始前からそれぞれ訪れ、約50人が参加した。

 市公式ラインを使うと避難所に着いたことがすぐに登録されるデジタルチェックインを導入。住民は次々と入場し、公式ライン未登録の人は受付で登録方法を教えてもらって入場した。チェックイン方式により、避難所の人数の把握が速やかに進むことがメリットという。

 避難所に行かずに自宅や施設などにいたままラインに対応する形で参加した町民もおり、スマホの地図上に示された場所に向けて町会役員が水や食料を届けるという訓練も行われた。支援を含む避難訓練は全国でも初めてという。

 参加した町民は親と一緒の子どもから80代と幅広く、「スマホの操作は少し戸惑ったが安心できた」「デジタルチェックインは手書きに比べてスムーズ」などの声が聞かれた。一方、「訓練としての順序が分かりにくい」という声もあった。参加した小武昭子さん(79)は「災害の時代だから市のラインにも初めて登録して参加し、分かったことがたくさんあって良かった。谷地頭は地形が複雑なので、どういう災害が予想されるのかで避難する方向も違ってくる」と話していた。

 参加者のアンケートでは、今回の訓練の満足度は90%近くに上り、デジタルチェックインについては95%が評価したという。会場では避難所で使われる簡易ベッドのコーナーも設けられ、多くの人が体験した。

提供 - 函館新聞社

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