函館の観光客、微減342万7000人 インバウンド下支え 25年度上期
update 2025/12/4 19:44
函館市は3日、2025年度上期(4〜9月)の観光入り込み客数(推計値)が前年同期比0・8%減の342万7000人だったと発表した。24年度に公開された劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」と連動した特別イベント開催の反動減が出たものの、微減にとどまり、インバウンド(訪日外国人)の伸びが下支えした。外国人宿泊客数は同11・6%増の22万6000人で、過去最多を記録した。
過去10年でみると、16年度(366万5000人)、24年度(345万3000人)、19年度(343万9000人)に続く4番目の高水準で、函館観光の好調が一過性のものでないことを裏付けた。インバウンドに加え、円安傾向で国内旅行にシフトする人が増え、国内客もまずまず健闘した。
交通機関別の入り込み客数は、乗用車などが同3・4%減の178万9000人、鉄道が同3・5%減の76万5000人、航空機が同10・6%増の52万4000人、船舶が同4・7%増の34万9000人。今年6月から韓国と函館の間を結ぶ国際定期便の運航を開始したことや、クルーズ船の函館港への寄港が56回と過去最多となったことなどが奏功した。
月別では、4〜7月がほぼ横ばいだった一方、夏休みの8、9月とも前年をやや下回り、大阪・関西万博へ人が流れた。道外客62・6%、道内客37・4%で、道外客の割合が増え道内客は減った。宿泊客の割合は同0・8ポイント減の59・7%と目標の6割に届かなかった。
宿泊客数は、実人数が204万6500人、延べ人数が280万5800人。平均宿泊数は1・37泊で、前年度(1・29泊)を上回った。市は、市観光基本計画(24〜28年度)で1・48泊を目標に掲げている。
外国人宿泊客数は、トップの台湾が同5・8%減の10万5863人で、週に10便運航していた函館発台北行きの便が週8便に減ったことが響いた。次いで中国が同40・7%増の3万1128人、韓国が同55・4%増の1万6413人。香港や米国も大きく数字を伸ばした。
市観光総務課は「下期は北海道新幹線開業10周年や冬季イベントで入り込みが期待できる半面、日中関係の悪化などで海外客の動向を注視する必要がある」としている。
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