願い込め大すす払い 函館八幡宮
update 2020/12/26 07:37
函館市谷地頭町の函館八幡宮(川見順春宮司)で25日、年末恒例の大すす払いが行われた。神職がササで作った忌竹(いみだけ)を使い、はりや天井などにたまっていたほこりをくまなく払い落とすなどした。
毎年正月の1週間前に実施。始めに拝殿で神職4人とみこ1人が掃除を始める参拝をし、約200畳の広さの拝殿の作業に入った。ササは同八幡宮の境内に植えられているものを前日に切って作る。忌竹が天井などで左右に動くと「サー」という音とともに汚れが落とされた。続いて床や畳を掃いたほか、社務所なども掃除した。この後はしめ飾りの取り付けなどを行い、初詣の参拝客を迎える。
権禰宜(ごんねぎ)の桑原隆次さん(41)は「大神様に新しいお力を持っていただくことや、大変な思いの中で新年の参拝に来られる皆さまにとって幸せの1年になるように願い、作業をさせていただきました」とし、「八幡様は厄除けの神様で、国内外で疫病が退散、鎮静するように願っております」と話した。
同八幡宮には毎年約7万人の初詣客が訪れるが、新型コロナウイルス感染予防として混雑を避けるため現在、お札の販売や、新年に待ち時間なく受け取ることができる事前申し込みを受け付けしている。
参拝については、体調が悪い時は日を改めることや、並ぶ際は間隔を開け、マスク着用を呼び掛けるとともに、手水舎(てみずや)はひしゃくを撤去している。桑原さんは「元日に集中せず、1月中に済まそうというお気持ちを持っていただければ」と話し、分散しての参拝を呼び掛けている。
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