新型コロナ重症者病床半数埋まる 患者増なら診療制限も
update 2020/12/11 07:29
函館市病院局は10日、新型コロナウイルス患者を受け入れる市立函館病院(函病)で、重症者向け病床11床のうち、同日午前の時点で6床が埋まっていることを明らかにした。市内では11月に比べ12月の感染者は減少傾向にあるが、同局は、重症患者が増えると一般診療にも影響を与えかねないとして、危機感を強めている。
同日の函館市議会一般質問で、池亀睦子氏(公明党)の質問に対し、市病院局の桐沢睦巳管理部長が答えた。
道南の陽性患者に関し、函病は呼吸不全で酸素投与が必要な「中等症II」と、人工呼吸器管理を要する重症の患者を受け入れる役割を担う。重症者の治療には多くの人員が必要となることから、現在は一般病棟の病床数を減らして対応。患者数が今後増加した場合、桐沢部長は「二次輪番病院の当番をさらに他の病院に依頼するなど診療制限しなければ、受け入れは困難となる」との見方を示した。
函病は、陽性患者の対応で業務が深夜におよんだ職員や、基礎疾患がある家族と同居して帰宅が困難な職員が、協定を締結した市内4カ所のホテルに病院負担で宿泊できる措置を講じている。11月までの利用実績は延べ114泊に上るといい、疲弊が懸念される職員に対し、桐沢部長は「引き続き、心身両面にわたったサポートを行いたい」と述べた。
また、陽性患者を受け入れる道南の病床数について、市保健福祉部は確保した93床のうち、10日朝の時点で4割程度が使用されていることを明らかにした。市内宿泊療養施設の入所者は4人。板倉一幸氏(民主・市民ネット)への答弁。
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