道地域文化選奨にシネマアイリス菅原代表
update 2020/12/9 07:40
道は8日、今年度の北海道地域文化選奨を発表し、函館市民映画館シネマアイリスの菅原和博代表(64)が受賞した。同館の運営や函館出身の作家、佐藤泰志(1949〜90年)の小説を原作とした映画製作など、地域に根ざした取り組みが評価された。
地域に根ざしたユニークで優れた文化活動を行い、地域の文化振興に広く貢献している個人、団体、企業を1993年度から毎年表彰。菅原さんのほか、今年度は同選奨特別賞として鹿追町白蛇姫舞(はくじゃひめまい)保存会(十勝管内鹿追町)と文芸北見発刊実行委員会(北見市)の2団体が選ばれた。函館からの受賞は2017年度の北の縄文CLUB以来の選出となった。
シネマアイリスは市内で映画の自主上映会を続けていた菅原代表が中心となり、多くの市民の出資を得て道南唯一のミニシアターとして96年5月に開設。10年には佐藤原作映画として「海炭市叙景」を製作し公開。以降、「そこのみにて光り輝く」(14年)、「オーバー・フェンス」(16年)、「きみの鳥はうたえる」(18年)と計4本の映画を函館から送り出し、地域に根ざした活動と評価された。今年11月には5作目として「草の響き」を市内で撮影している
菅原代表は「シネマアイリスは来年25周年を迎えるが地域の皆さんと共に映画館を運営し、支えてもらって続けてきたご褒美としての評価だと思っている。10年前から取り組む映画製作も地域の方を巻き込み、協力を得ながら一緒につくってきた。皆さんの力でここまで来ることができたことに感謝したい」と話していた。
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