函館大妻が来年度から新制服導入、23年に創立100周年
update 2020/11/20 15:23
函館大妻高校(池田延己校長)は、2023年に創立100周年を迎えるのに合わせて、来年度から新制服を導入する。制服の変更は現行の制服を取り入れた1992年以来19年ぶりで池田校長は「新制服を通じて生徒には伝統と先輩方の思いを受け継いでほしい」と力を込める。
同校は1923年創立。100周年となる2023年10月に予定する記念式典では3学年が新制服でそろえられるよう、来春入学する1年生から導入する。
新制服は校庭に歴代の卒業生が記念植樹したヤエザクラの一種、カンザンをイメージした桜色を多用。このほかにもライラックやツツジなど約600本が植えられており、「校庭の木々は卒業生の思いが詰まっている伝統の象徴。制服で伝統を感じてほしい」と池田校長。スカートはグレーをベースに桜色、古代紫、白のチェック、ブラウスも淡い桜色で襟もとにピンクのラインを施す。ジャケットは現行のグレーのチェックからよりシックで品格のあるダークグレーに。春秋、冬用と2種類あったコートはフード付きとし、内側のダウン素材が取り外しでき、年間を通じ1種類で対応可能とした。
3年の丸谷美月さん(17)と三島灯さん(18)は「新しいジャケットは女性らしくてかわいらしいデザイン。新入生には新しい制服で明るく自分らしい学校生活を送ってほしい」と声をそろえる。
スカートのチェック柄に使われている古代紫色は校訓「恥を知れ」、白は校章の「円に糸巻き」を象徴し、建学の精神を感じられる100周年にふさわしいデザインとなっている。池田校長は「生徒には制服に込められた伝統を受け継ぎ、誇りを持って生きてほしい。今後も諦めない、くじけない、負けないという不撓不屈の『大妻魂』を大切に生徒を育てていきたい」と話している。
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