五稜郭支援学校から来年のアビリンピックに2人出場
update 2020/11/10 07:15
函館五稜郭支援学校(田近憲二校長)の環境・流通サポート科3年生、佐々木愛由さん(17)と小山泰弘さん(18)の2人が、10月3日に札幌市で開かれた今年度の「北海道障害者技能競技大会(アビリンピック北海道大会)」のワード・プロセッサ、パソコンデータ入力の各部門で金賞(道知事賞)を受賞し、来年12月に東京で開かれる全国アビリンピックへの出場を決めた。佐々木さんは昨年度パソコンデータ入力で金賞に輝き、2年連続の受賞となった。
今年度の道大会には全道から23人が出場。佐々木さんが出場したワード・プロセッサ部門では与えられた課題にしたがい、イベントなどを告知する表裏両面のポスターを制限時間内で作成する。余白や字の大きさ、色、字体の種類、イラストの挿入など作成の条件が詳細に決められており、「スピードと正確さが問われるので、時間がかかる作業は後に回すなど優先順位をつけて進めていく必要がある」と佐々木さん。本番では他の出場者のキーボードをたたく音が気になったが、緊張はしなかったといい「練習の成果を出せた。2年連続の受賞でうれしい」と喜ぶ。佐々木さんは昨年の受賞から今年11月13〜15日に愛知で開かれる今年度の全国アビリンピックにも出場を決めており「全国大会で強豪がそろっているが、自分の力を出し切りたい」と抱負を語る。
一方、小山さんが出場したパソコンデータ入力部門ではアンケート用紙から氏名や連絡先、各項目の回答内容などの情報を読み取り、30分で何枚の集計ができるかを競う。小山さんは漢字の変換やメールアドレスなど入力ミスをより少なくすることが課題だったとし、「本番は緊張したが、正確さを大事に落ち着いて臨めた。競技後は手ごたえがあり、金賞はとてもうれしかった」とほほ笑む。今回、出場を決めた来年の全国アビリンピックには社会人として出場することになるが、「就職後も忘れないように、練習を続け、全国に挑戦したい」と意気込んでいる。
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