伊藤投手日ハム1位指名 家族や関係者歓喜に沸く
update 2020/10/27 07:20
【鹿部】26日に東京都内のホテルで開かれたプロ野球ドラフト会議で、北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けた鹿部町出身の伊藤大海投手(23)=苫小牧駒澤大4年=。鹿部町からは1987年に横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に1位指名された盛田幸妃さん(享年45歳)以来33年ぶりの指名となり、テレビの前で見守っていた家族や関係者から喜びの声が聞かれた。
伊藤投手の実家では、父・清光さん(50)、母・正美さん(51)、姉・凪香さん(25)、弟・駿航君(11)がテレビの前で指名の瞬間を見守った。ファイターズの単独指名が確定すると安堵(あんど)の表情を浮かべ、家族で握手を交わした。
清光さんは「まずはおめでとうと声を掛けてあげたい。地元のチームで地元の選手が活躍すると盛り上がると思うので、みんなから応援されるような選手になってほしい」。正美さんは「立派な姿を見せてくれてありがとうという気持ち。今までは家族が大海の野球を見て元気をもらってきた。今度は応援してくれる人たちに元気を与えられる存在になってもらいたい」と活躍を願った。
鹿部町役場では、盛田昌彦町長と大村師正副町長、佐々木昌子教育長がテレビでドラフト会議の様子を見守った。ファイターズが伊藤投手の1位指名を発表すると「ひろくん、やった!」と拍手で喜んだ。
盛田町長は「プロで大活躍するのが目標だと思うので、その第一歩。町民みんなの夢がかない、ほっとしている」と祝福。「頼りにされる勝てる投手になってほしい。これを機に、町内の少年団の人数が増えてくれれば」と笑顔で話した。町は近く、役場庁舎に祝福の垂れ幕を掲げる。
小学2年生から所属していた少年野球チーム「鹿部クラップーズ」で当時監督をしていた工藤六男さん(67)は「教え子からプロ野球選手が出ると思っていなかったので、とてもうれしい。当時から気持ちで投げる投手なので、どの役割を任せられたとしても活躍できると思う。鹿部の子どもたちの目標となる存在になってほしい」と激励した。
鹿部クラップーズ時代、1番打者だった伊藤投手と“1、2番コンビ”を組んでいた町宮浜の水産業、木元秀耶さん(23)は「同級生として素直にうれしい。『お疲れさま。良かったね、おめでとう』とラインで祝福を送ったところ」と声を弾ませた。
昨年末、木元さんの自宅で伊藤投手を含めた同級生で集まったといい「みんなで『大海ならプロに行けるべ』と激励したので、かなって何より。速い直球と変化球を交えて三振を取る姿を見せて、ファイターズの顔になってほしい」と期待を寄せた。
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