形式を変えて「運動会」 函館市内の小学校が計画
update 2020/8/28 07:04
函館市内の小学校では、新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった運動会に代わる活動を授業の中で計画する動きがみられる。ウイルス収束が見通せない中、感染防止を考慮に入れながら、各校では子どもたちの運動を通じた学びの機会をつくろうと準備を進めている。
例年、市内の小学校では5月下旬〜6月上旬に運動会を実施しているが、今年度は感染拡大防止の観点から中止に。市教委は2学期以降に代替行事を実施するよう各校に通知を出した。
通知を受けて、各校では体育の授業の一環で、さまざまな企画を練っている。函館中部小(井岸摂校長、児童139人)では、9月8日に「中部スポーツの日」として高、中、低学年の2学年ごとに時間を分けて、児童が徒競走やリレーなど運動会定番の種目に取り組む。当日は保護者にも観覧を呼び掛ける。
同校では本番に向け、児童が体育の授業の中で練習に励んでいる。3、4年生は開会式、閉会式も行い、運動会さながらの雰囲気で種目に臨む。4年の星澤柳介君(10)は「春は運動会がなく残念だったので、今できるのはうれしい。当日は楽しみたい」と笑顔を見せる。
一方、児童数の多い学校では密集も避けようと、学年ごとに数日にわたって実施する例も。函館昭和小(鈴木俊浩校長、児童420人)では、今年度ウイルスの影響で授業参観ができていないことから、9月8〜11日に屋外で運動会の種目に児童が取り組む体育の授業参観を実施。内容は徒競走やリレーなどだが、学年によって異なり、中には保護者も参加する競技もあるという。同校の島修一教頭は「児童にとっては今年度、これまで楽しい行事がなかった。子どもたちの頑張りを保護者に見せる機会にもなれば」と話している。
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