ろうそくもらいは自粛ですが…町会や企業が七夕盛り上げ
update 2020/7/7 06:52
新型コロナウイルス感染拡大を受け、函館市内の各小学校が児童に対し、7日の七夕の「ろうそくもらい」の自粛を求めている中、地域の企業や町会が学校に菓子を届けたり、住民が自作の七夕飾りを家の前に置いたりして、地域の伝統文化を盛り上げている。
幼児施設と小学校計10カ所に菓子贈る 泉味亭
〇…鍛治1の「炭火焼肉 泉味亭」(浅利恵店長)などを運営する「アイ・リアライズカンパニー」(泉秀樹社長)は7日までに、市内の幼児施設や小学校10施設に計1045人分の菓子を寄贈する。
「ろうそくもらい」をはじめ、花火大会や港祭りなどの夏のイベントがない中、子どもたちに喜んでもらおうと企画。スタッフ総出でスナックやゼリーなどの菓子の袋詰めをつくり、各施設に配り回っている。
6日は8施設を訪問。このうち「カトリック湯の川幼稚園」(駒場町、伊藤克美園長)では、浅利店長が伊藤園長に75人分の菓子を手渡した。同園では7日に園児に配るという。
浅利店長は「今年は夏のイベントがほとんどできず子どもたちはがっかりしていると思うので、少しでも元気になってもらえたらうれしい」と話している。
町会が小学校に菓子と文房具 西部地区3方面
〇…7町会が加盟する函館西部地区第3方面(木村鶴一会長)は、函館あさひ小(児童167人)と中部小(同137人)に、全児童分の菓子と文房具の詰め合わせを届けた。
5日に女性部を中心とした役員約20人がチョコレートなどの菓子やノートを詰めた袋304人分を準備。木村会長(78)が描いたイカのイラストとともに「コロナウイルスにまけるな はこだてっ子」と記したメッセージも同封した。
詰め合わせは6日に役員らが2校に届け、7日に学校を通じて児童に配られるという。木村会長は「7町会が連携し、子どもたちに喜んでもらおうと企画した。コロナに負けず元気に過ごしてほしい」と話している。(飯尾遼太)
自宅前に自作七夕飾り 高盛町の古明地さん
〇…高盛町3の古明地勉さん(72)は、地域住民や子どもたちに喜んでもらおうと、自宅前に自作の七夕飾りを設置した。
古明地さんは10年ほど前から、小学校の登下校時に車で地域を巡回する見守り活動をほぼ毎日続けている。今年は「ろうそくもらい」ができないことを受け、地域の子どもたちに七夕の雰囲気を楽しんでもらおうと、飾りの製作に取り掛かった。
飾りは「仙台七夕まつり」で使われる「吹き流し」をイメージ。100円ショップで材料を購入し、インターネット上の画像を参考にしながら3日間掛けて完成させた。
古明地さんは「子どもは地域の宝だと思っている。飾りを見て明るい気持ちになってもらいたい」と笑顔を見せる。
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