おぐにビーフ・小国さんに小田豊四郎賞 和牛生産に力注ぐ
update 2020/5/22 07:00
【北斗】北斗市市渡で和牛肥育を手掛ける「おぐにビーフ」社長の小国美仁さん(46)が、帯広市の菓子メーカー・六花亭製菓が創設した第17回「小田豊四郎賞」(NPO法人小田豊四郎記念基金主催)を受賞した。昨年の第16回は函館市のワイナリー「農楽蔵」が受賞しており、道南から2年連続選出の快挙。和牛生産を通じ、北海道の食文化発展に貢献した功績が認められた。
小国さんは岩手県出身で、米国での2年間の農業研修に刺激を受け、2001年に北斗で新規就農。5頭の黒毛和牛繁殖経営でスタートした。08年から肥育専業に転換し、現在は約170頭を飼う。直売所(予約制)も設け、自分で肉を切り分け販売している。年間100頭を出荷し、札幌や東京など全国の飲食店から高い評価を受けている。
小国さんのこだわりは、食肉格付制度に固執せず、味で勝負すること。和牛が持つ繊細な香りや深みを追求し、納得のいく味を作り出す工夫をしている。小国さんは「和牛はおいしくて当たり前。牛肉を食べたときの充実感、満足感、多幸感という次の段階の価値が求められる」と強調する。
成分的には、同社の牛肉はオレイン酸含有量が高いという特徴がある。オレイン酸は健康成分として注目され、和牛のおいしさを決める基準の一つになっている。良質な牛肉を証明するオレイン酸値55%超は、同社のほぼ全ての牛がクリアし、60%台の牛もいるなどおいしさを裏付けている。
現在は、新型コロナウイルスの影響で本州向けの牛肉の出荷が停滞しており、小国さんは「BSE(牛海綿状脳症)以来の危機」と捉える。小国さんは「和牛にはまだまだ可能性がある。和牛の魅力や、奥深さを多くの人に伝えていきたい」と決意を新たにしている。
小田豊四郎氏(1916〜2006年)は函館出身で、六花亭の創業者。第17回賞の選考委員は放送作家の小山薫堂さんが務め、小国さんにはブロンズ像と賞金200万円が贈られた。
その他の新着ニュース
- 【新年号】新外環・空港道路 今春開通へ工事急ピッチ...2021/1/1
- 【新年号】おいしい地元産味わって! 道南産牛を使ったメニュー紹介...2021/1/1
- 函館市内の学習塾で正月特訓スタート...2021/1/1
- 遺愛女子高吹奏楽局がオンラインでレッスン...2020/12/31
- 函館PR番組配信、中国で16万人視聴...2020/12/30
- HACのSAAB340B型機退役 航空ファンら名残惜しむ...2020/12/30
- 口取りづくりピーク 市内の菓子店...2020/12/29
- 巨人育成指名の阿部投手が北斗市長を表敬訪問...2020/12/29
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。