新型コロナ感染経路確認へ行動履歴把握 高校生・加藤さんがアプリ製作

update 2020/4/15 07:42


 函館市の高校2年生、加藤周さん(16)は、行動履歴を記録することができるアプリ「足あとトラッカー」を製作した。新型コロナウイルスの感染経路をたどる上で重要な行動履歴をスマートフォンで簡単に管理できるよう工夫。位置情報を用いるが、本人の端末でしか見られないように個人情報の取り扱いにも配慮した。加藤さんは「感染経路を追えずに苦労しているというニュースを見て思いついた。無料なので気軽に使ってもらいたい」と話している。

 製作したアプリはGPSの位置情報を使い、使用者の一日の行動履歴を既存の地図上に表示する。約10メートル移動するごとに線で結ばれ、寄った場所や時間を確認できるという。アプリを閉じていても位置情報さえ確認できれば自動で記録する。確認する際も日付をスクロールするとすぐに振り返られるよう簡便さを心掛けた。データは2週間は残るという。

 ニュースを見聞きし、行動歴を忘れないためにメモを取る人も多いことを知り、「面倒な作業を減らしたい」と4月に入って作業に取り掛かり、10日ほどで完成させた。現在はiOS版のみで、「App Store」で無料でダウンロードできる。今後は要望があればAndroid版の作製も検討する。

 加藤さんは現在、通信制高校に通い、自宅で授業を受けたりスクーリングで学んでいる。小学校からパソコンなどに興味を持ち、これまでアプリを10個ほど配信。2017年度には17歳以下のプログラマーやクリエーターを支援する「未踏ジュニア」(一般社団法人未踏主催)の「スーパークリエータ」にも認定された。

 「今までの常識を変えられるようなアプリを作りたい」と将来の目標を語る加藤さん。「コロナで大変な思いをしている人は多い。自分の作品が一人でも多くの人の役に立てば」と期待を込める。

提供 - 函館新聞社



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