曜日ごとにオーナーが替わる 飲食店のシェアバーが4月開業
update 2020/3/29 07:00
函館市昭和2のIT関連企業「ウィンベストレックス」(上野喜幸社長)は4月1日、市内本町の飲食店ビルの一室で、1つのテナントを曜日ごとに別々のオーナーに貸し出す「シェアバー」の事業を始める。現在は、火、木、金曜以外の出店者が決まっており、2店舗目の開業準備も進めている。
飲食店開業を目指す人のトレーニングのほか、副業や企業の福利厚生の場として活用してもらおうと企画。同社によると、東京や札幌ではシェアバーの開設が進んでいるが函館では同店が初という。
店舗は市内本町の「第1LC館」3階で、約40平方メートルの店内に約20席を備える。それぞれが利用できる時間は午前9時〜翌午前5時で、時間内であれば昼と夜で違う形態の店を開くこともできる。冷蔵庫や製氷機、食器、電子レンジ、通信カラオケなどが自由に使え、それぞれのオーナーが酒などを収容する鍵付きの棚も設置する。
各曜日の月額会費(水道光熱費、火災保険など含む)は、金、土曜が4万8000円、それ以外が3万5000円で3カ月ごとの契約となる。
同社によると、同規模のスナック開業資金は最低でも100万円程度となるが、シェアバーの場合は「酒などの仕入代金のみで店を始められるのが大きな利点」という。
4月からの出店が決まっているのは、美容ネイルやトレーディング(株や為替などの売買)をテーマにしたバーなどで、特定のニーズを狙った店が多いのもシェアバーの特徴だ。
上野社長は「飲食店の開業を目指している人のトレーニング以外にも、すでに事業をしている人がマーケティング店舗として活用する例も多い」とし、「月に4、5回の営業であれば利益5万円が一つの目標となる。当社のノウハウを生かして将来の単独出店のサポートもしていく」と話している。
問い合わせは、同社シェアバー事業担当の武田将知さん(0138・76・3585)へ。
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