世界の「五稜郭」を紹介 五稜郭タワーのパネル展示リニューアル
update 2020/3/15 07:58
五稜郭タワー(中野恒社長)はこのほど、展望台1階のパネル展示を「世界の稜堡(りょうほ)式城郭」にリニューアルした。国の特別史跡・五稜郭跡と同じ技術で作られ、世界にある城郭や要塞、囲郭(いかく)都市をパネルやタッチ式モニターで紹介している。
同社の木村朋希室長が、函館市民の「五稜郭がなぜ星形なのか知らない」や、近年利用客が増えているインバウンド(訪日外国人客)の「自国にある稜堡式城郭が函館にもあるとは知らなかった」との声に応え、函館と五稜郭に一層興味を持ってもらおうと企画。
「稜堡式城郭」は、15世紀にイタリアで考えられたとされ、戦闘時に正面からの射撃だけでなく、側面からも射撃を併用できる利点がある。16世紀に欧州で流行し、世界中で建設された。日本は開港地となった箱館で、武田斐三郎が仏軍艦の副艦長から指導を受け、写し取った図面から五稜郭と弁天台場を設計した。
木村室長はインターネットを利用し、1年半かけて世界の城郭など約510カ所を調べ上げた。各地の自治体の解説を翻訳する中「世界で起きた戦乱の歴史と、人々を守ろうとした切実な思いを感じることができた」と振り返る。
パネル展示では世界地図に所在地を示しているほか、「死角を消す」という稜堡式の特長などを解説。モニターでは形、年代、地図から城郭などを検索することができる。「世界中の稜堡式城郭を海外の人にも知ってほしい」と木村室長。斐三郎が欧州から取り入れた技術を世界に逆発信≠オようと意気込む中、「新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外からの客が激減。早く収束を」と願っている。
その他の新着ニュース
- 【新年号】新外環・空港道路 今春開通へ工事急ピッチ...2021/1/1
- 【新年号】おいしい地元産味わって! 道南産牛を使ったメニュー紹介...2021/1/1
- 函館市内の学習塾で正月特訓スタート...2021/1/1
- 遺愛女子高吹奏楽局がオンラインでレッスン...2020/12/31
- 函館PR番組配信、中国で16万人視聴...2020/12/30
- HACのSAAB340B型機退役 航空ファンら名残惜しむ...2020/12/30
- 口取りづくりピーク 市内の菓子店...2020/12/29
- 巨人育成指名の阿部投手が北斗市長を表敬訪問...2020/12/29
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。