湯の川温泉電停改良 安全・利便性目指す
update 2020/3/12 07:39
函館市企業局交通部は、湯の川温泉電停の改良整備内容を明らかにした。ホーム幅の拡張やロードヒーティング敷設など老朽化の改善と、外国人旅行者や高齢者、車いす利用者への対応が主で、今年12月末の完成を目指す。
10日の市議会予算特別委員会経済建設分科会で、板倉一幸氏(民主・市民ネット)の質問に同部施設課の廣瀬弘司課長が答えた。
函館駅前方向乗り場は、ホームの長さ26メートルを変えず、幅を0・5メートル広げて1・5メートルとする。スロープ、上屋、防護柵も改築する。反対の湯の川方向は、自動車の右折レーン確保のため拡幅が困難で、既設ホーム(20メートル)を通路として利用。新たに有効幅員0・2メートル増の1・2メートルにして函館アリーナ寄りに移設する。
函館駅前方向はスロープ部を、湯の川方向は既設のホームにそれぞれロードヒーティングを新設。キャリーバッグを持って移動する観光客の乗降をスムーズにし、高齢者や車いす利用者の安全性が確保する。
工事費は約8000万円で、国の補助制度を活用し最大3分の1が助成を受ける。工事は今秋の2カ月ほどを想定し、工事中は仮設電停を置く。同課は「不便を掛けることもあると思うが、利用しやすい公共交通機関を目指して改良していきたい」と話している。
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