寒中みそぎ祭り始まる 行修者たち鍛錬に臨む
update 2020/1/14 07:22
【木古内】今年で190回目を迎える佐女川神社の伝統神事「寒中みそぎ祭り」が13日、同神社で始まった。行修者と呼ばれる4人の若者たちが冷水を浴びて心身を清め、15日まで昼夜を分かたぬ厳しい鍛錬に入った。
今回の行修者は、別当の平野大心さん(18)=高校生=、稲荷の石川将さん(22)=公務員=、山の神の菊地隆仁さん(16)=高校生=、新たに弁財天を田沢宏基さん(24)=公務員=が務める。
初日は午後6時から社殿で参籠報告祭が執り行われた。野村広章宮司が祝詞を上げ、白装束に身を包んだ行修者が鍛錬に入ることを神に報告し、祭りの成功を祈った。報告祭後、下帯姿となった行修者は、社殿から石段を下りて水ごりに臨んだ。かかり火がたかれる中、気合をかけて冷水をかけあう勇壮な姿に、見守っていた多くの人たちが声援を送っていた。
スペイン・マドリードから訪れた写真家のアベル・ルイス・デ・レオンさん(47)は、世界中の裸祭りの取材に取り組んでいるといい、「北海道に何世紀も前から引き継がれてきた伝統と精神性を身近に感じた」と感激していた。
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