有機野菜増産を計画、CFでハウス建設費募集 ソーシャル・エイジェンシー

update 2020/2/2 07:26


 北斗市内で野菜の有機栽培に取り組むソーシャル・エイジェンシー(函館市富岡町1、榊清市社長)は、ビニールハウスの増設資金をクラウドファンディング(CF)で募集している。人気が高まっている主力の紫アスパラガスの増産につなげたい考えで、榊社長(79)は「子や孫の世代のために有機野菜を広めていきたい」と協力を呼び掛けている。

 CFサービスの「READYFOR(レディーフォー)」を活用。目標金額は250万円で、達成時のみ支援金を得ることができるタイプ。支援金は5000円からで1万円以上からは有機野菜のセットなどのリターン(返礼品)がある。

 榊社長は2000年に環境や食、循環型社会の構築を目的にNPO法人を立ち上げ、16年に株式会社に改組。肥料作りや土壌改良から始め、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培に取り組み、有機JASマークの認証を受けている。

 現在、北斗市内の農地には4棟のビニールハウスがあり、20種類以上の野菜を栽培。函館市内の食品スーパーでも生産品を扱うほか、直売所として「道南有機の里」(函館市富岡町1、冬季休業中)を持つ。主力の紫アスパラなどは北斗市のふるさと納税の返礼品にも採用され、人気は広まっており、増産を計画した。

 CFが成立した場合、7×50×2メートルのハウス1棟を増設する資金に充て、アスパラや葉物野菜などを栽培する計画。榊社長は「有機野菜が体に良いものだと分かっている人は多いはず。興味を持って食べてくれる人を増やし、そのつながりで有機野菜の仲間を増やし、道南を『有機の里』へと広げていきたい」と話している。

 支援は3月17日午後11時まで受け付け。CFのサイトは(https://readyfor.jp/projects/murasakiasupara)。

提供 - 函館新聞社

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