雪不足でイベント中止、延期相次ぐ 道南各町で

update 2020/1/30 07:39


 道南の各町では、今冬の雪不足のためイベントの延期、中止が相次いでいる。松前町では2月15日に開催予定だった「松前ウィンターフェスティバル」(実行委主催)が中止。七飯町で同16日開催予定の「ななえチビッコ雪まつり」(実行委主催)、福島町で同23日開催予定の「どすこい雪まつりin千軒」(町商工会青年部主催)も規模を縮小しての開催は避けられず関係者は「今後の天気次第では中止も」と気をもんでいる。

 松前町の「ウィンタ―フェスティバル」は昨年が初開催で、約500人が来場し盛況だった。しかし、今年は1月下旬になっても雪がまったくなく、目玉の巨大雪山の設置が不可能になった。町商工観光課は「町民体育館で室内イベントとしての開催も検討したが、雪あっての催しなので中止を決めた。関係者皆で張り切っていたので、とても残念」と話していた。

 七飯町の「ななえチビッコ雪まつり」会場のあかまつ公園も雪がない状態が続く。主催者は「このまま雪が降らないと開催できないミニイベントが出てくるが、大沼から切り出した氷は確保しているので氷のすべり台は設置できそう。2月4日の役員会で縮小開催か中止か最終的に判断したい」とする。

 福島町の「どすこい雪まつり」は昨年から比較的雪の多い千軒地区に会場を移し、また今年度は事前に雪不足を予想して開催時期を2月上旬から下旬に遅らせたものの、これほどの暖冬は想定外。関係者は「2月の天候次第では、最悪中止もありうる。開催できたとしてもかまくらや雪山の設置は無理で、スノーラフティングなどに絞って開催せざるを得ないだろう」と話す。

 このほか、知内町は、当初2月上旬に開催予定だった「ちびっこ雪まつり」を同29日に延期したが、会場の町営スキー場のオープン自体がいまだにめどが立たず、主催の町教委は「このままだと2月末になってもスキー場を開けない」と頭を抱えている。乙部町は1月19日に予定していた「シバレ・ふれあい富岡2020」(町教委主催)を中止した。

提供 - 函館新聞社

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