タクシー運転手強殺から13年、捜査本部が情報提供呼び掛け

update 2019/12/22 07:49


 北斗市のタクシー会社「しんわ交通」の運転手、八木橋朋弘さん(当時42)が殺害され、売上金約2万円が奪われた強盗殺人・死体遺棄事件は21日、発生から13年を迎えた。函館西、中央署などはJRA函館競馬場とスーパーアークス港町店で情報提供を呼び掛けた。

 事件は2006年12月21日早朝に発覚。函館市港町3の函館港岸壁で、タクシーのトランク内から、胸などに刺し傷がある八木橋さんの遺体が同僚によって発見された。

 タクシーのGPS(全地球測位システム)の解析で、同日午前3時50分ごろ、北斗市七重浜1の国道227号で「最後の客」を乗せ、七飯町方面へ走行。同4時20分ごろに数分間停車した同町峠下付近では八木橋さんの血痕が見つかった。犯人は同所で八木橋さん殺害後、遺体を乗せたタクシーを運転して岸壁まで走り、逃走したとみられている。

 スーパーアークス港町店では、函館西署と函館地区ハイヤー協会から約10人が参加。「小さな情報でもお寄せください」などと買い物客に声を掛け、捜査本部の電話番号を記したポケットティッシュ約200個を配布した。

 合同捜査本部はこれまでに延べ13万4000人の捜査員を投入。現在も25人態勢で捜査に当たるが、依然として犯人に結び付く有力な情報は得られていない。

 同署の金子大地刑事第一課長は「13年経過したが、事件を風化させてはならない。必ず犯人を捕まえ、八木橋さんと家族の無念を晴らしたい」と話している。

 情報提供は合同捜査本部(0120・004・179)へ。

提供 - 函館新聞社

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