はこだて夜祭り検証結果 外国人満足88%
update 2019/11/25 07:18
函館市は、外国人観光客に新たな夜間観光を提案するため、今年8月に開いた「はこだて夜祭りinグリーンプラザ」の検証結果をまとめた。3日間で1万2741人(前年度比6933人増)が来場し、このうち外国人は2131人(同1261人増)と大幅増加。来場者を対象に行ったアンケートで「大変満足」「満足」と回答した外国人の割合は合計で88%に上り、満足度の高さがうかがえる結果となった。
夜祭りは、夜景以外のコンテンツを創出し観光客の満足度を高め、にぎわいを生み地域に消費を促すのが狙いで、昨年は実証実験として行った。
今年は、SNSを活用し旅行者の多い台湾へのPRや、地元に住む外国人にも周知を徹底。訪日客には空港やホテルなどで開催を告げるポスター掲示、チラシを配った。当日はやぐらを組んで「函館いか踊り」や、夜祭りのために制作した「GOZONZI!函館」などを踊ったほか、飲食や浴衣の着付け体験など、さまざまな日本の祭りを体感できる催しをそろえた。中国語や英語ができる通訳を配置し、イベント内容や日本の祭り独特の習慣なども伝えた。
初日の12日は来場予定のクルーズ客船の乗客が天候不良で出航を早めたため来られず、人出不足も懸念されたが、4500人以上が来場し盛況。最終日は900人近い外国人が訪れた。
アンケートに回答した外国人は、台湾と中国からの旅行者が全体の約5割を占めた。興味を持った企画を複数回答で尋ねた項目では「盆踊り」が33・6%で最多。「猿回し」「ヨーヨー釣り」なども関心が高かった。イベントがあったら次も参加したいかの問いには「また来たい」「近所で開催されれば来たい」の合計は95%を超えた。
夜間営業のニーズに関しては、日本文化を体験できる場所やショーを見られる施設、ドラッグストアや服飾・雑貨などを扱う店を希望する声が多かった。
アンケートは市民や大門地区の飲食店も対象に行い、飲食店向けでは「イベントが地区ににぎわいをもたらしたか」の問いには80%が「はい」と答え、来年の開催に期待する声も85・5%に上った。
来年も同様の規模で開催を予定しており、市商業振興課は「おおむね好意的な意見が多かった。祭り単体ではなく、地域にも経済効果をさらに波及できるよう今後も取り組んでいきたい」としている。
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