西部地区描き続けた東豊司さん「スケッチ譲ります」
update 2019/11/17 07:14
函館ハリストス正教会の近くで西部地区の街並みを長年描き続けてきた東(あずま)豊司さん(85)=函館市中島町=が、これまで描きためてきたスケッチの譲り先を探している。1997年から2005年頃に描いた作品で、東さんは「自分の絵の原点。気に入ってくれた方にお譲りしたい」と呼び掛けている。
東さんは元北海道開発局職員。油絵を描いていたが30歳のころに腎臓を患い、絵から長らく遠ざかっていた。ふたたび絵筆をとったのは退職後の97年。99年に最初の個展を開き、2017年まで15回を数えた。油絵の傍ら、人物画や日本画にも取り組み、風景画にも人物を入れるのがこだわりだ。
最初は西部地区を散策しながらスケッチに取り組み、その後はハリストス正教会の承諾を得て正門前で往来する観光客との会話や季節の移り変わりを楽しみながら、元町の風景、肖像画を描いてきた。東さんは「昨年10月に体力の限界を感じ引退したが、絵を通じて国内外の人たちとの縁ができる喜びがあった」と目を細める。作品は市内の公共施設や教会などに寄贈しているほか、遠く三重県の学校にも贈っている。
東さんは「病気を患った時は、当時生まれた長男が成人するまで生きられればと思った。無事子どもたちの成人を見届けることができ、好きな絵で多くの人の縁ができ楽しかった。満足しています」とこれまでの歩みを振り返る。
スケッチは、東さんが教会前に座り始めた05年ごろまでに制作したものがほとんどで、色鉛筆のほか水彩、パステルなども使い丁寧に描かれている。油絵や日本画として仕上げたものもあり「一点一点に愛着がある。このころのスケッチが自分の絵の原点だった」と話している。
サイズはF6(縦41センチ、横32センチ)を中心に、F8、F10など数十点以上。スケッチをもとにした作品の一部は、東さんのホームページ(http://
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