フランスと函館 交流の歴史取材 仏カトリック番組記者来函

update 2019/11/7 07:07


 フランスでカトリック専門のテレビ番組を製作するKTOのヴァネムス・アニエスさん(31)が5日、取材のため、函館を訪れた。同日夜には五島軒本店で函館日仏協会の若山直会長(74)らと会食。函館とフランスの164年に及ぶ交流の歴史や故フィリップ・グロード神父の思いを紹介した。

 アニエスさんはローマ・カトリック教会のフランシスコ法王の来日(23〜26日)を控えて、函館以外にも群馬県渋川市や広島市などを訪問し、日本と教会との関わりを取材中。函館ではカトリック湯川教会のフィリップ・リッタースハウス神父(41)の活動を中心に7分程度の動画にまとめるという。

 会食では、若山会長らが1855年に箱館に来港したフランス艦隊の病人を上陸させたことが日仏交流の始まりであることや、五稜郭の世界遺産登録を目指す活動といった故・グロード神父の思いが現在も引き継がれていることなどを紹介。インタビューも収録した。

 アニエスさんは「日本と信仰との出合いについて少し分かるようになった」と話し、エキュメニカル(キリスト教の教派を超えた一致運動)に触れながら、さまざまな教会、寺社が近接し合う函館について「すごく感動している。いろいろな教会があり得ることは函館の価値を上げていると感じている」と話した。

提供 - 函館新聞社

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