ブラジル盛和塾の塾生「卒業旅行」で来函
update 2019/10/31 06:58
京セラ創業者の稲盛和夫名誉会長の経営哲学を学ぶ「盛和塾」が2019年末で解散するのを控え、ブラジル盛和塾のメンバー7人が30日、函館市を訪問した。十勝管内音更町出身で代表世話人の山田勇次さん(72)ら道内出身者も3人含まれ、市役所では平井尚子副市長と懇談した。
ブラジルは1993年の設立で、盛和塾の中でも最初にできた海外支部。活動を締めくくる「卒業旅行」として29日に来日した。
市役所には「盛和塾はこだて」の渡辺友子代表世話人らと訪問。平井副市長は今年が道内からブラジルへの移民100周年となったことに触れ「遠路はるばる記念の年にお越しいただき光栄。思い出深い滞在となれば」と歓迎した。
メンバーは、少年時代に家族で同国に農業移民として入植した人や日本企業の現地駐在員を経て永住を決めた人などさまざまな経緯を語った。いずれも貿易、木材工業、農業用機器製造販売などの企業創業者。山田さんはバナナ園で成功を収め、現地の市長も経験したという。
市内では、塾生企業の東和電機製作所を訪問。31日以降は、仙台、福島、高松、福岡などを訪問。山田さんは「規模の大きな塾ではなく、各地で深い交流を進めたい」と話し、最後は京都市の稲盛ライブラリーで旅を締めくくるという。
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