一夜限りの体験に笑顔はじける 2年ぶりカルチャーナイト
update 2019/9/28 07:14
函館市内の公共、文化施設などを夜間開放する「はこだてカルチャーナイト」(実行委主催)が27日に開かれた。昨年は胆振東部地震の影響で中止となり、2年ぶりの開催で、35カ所、46企業・団体が参加。各施設には大勢の家族連れらが来場し、一夜限りの体験を楽しんだ。
〇…渡島総合振興局では2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産に含まれる、函館市の大船遺跡や垣ノ島遺跡などをPRするブースを設け、訪れた親子が同遺跡群に理解を深めた。
南茅部地区で見つかった、道内唯一の国宝「茅空(かっくう)」の顔を粘土で再現する体験イベントが開かれ、子どもたちが真剣な表情で取り組んでいた。函館附属小4年の津田侑果さん(10)は「大船、垣ノ島両遺跡に行ったことがあり、世界文化遺産登録を応援したい」と話した。
〇…函館市熱帯植物園では、同園の温室内の各所にクイズを設置。家族連れなど約1000人が来場した。
クイズは全3問で、園内で飼育、栽培する動植物の名前を答える問題を出題。来場者は親子で協力し、園内を散策しながらクイズの答えを探し回っていた。全問正解の先着200人にはサルの餌もプレゼントされ、サル山はクイズを終えた来場者でにぎわった。
函館松陰保育園に通う外崎菜々ちゃん(6)は「サルに餌をあげるのを楽しみに来た。クイズも面白かった」と喜んだ。
〇…五稜郭タワーでは、道警函館方面本部がパトカーや白バイを展示。車両の横で子ども用の警察官の制服を着用し、敬礼のポーズで記念撮影する親子連れらの姿が多くみられた。
鑑識官に似顔絵を描いてもらうコーナーには希望者が殺到。抽選で選ばれた子どもたちは、完成した似顔絵を受け取り、喜んでいた。このほか、指紋の採取体験なども人気を集めた。
両親と訪れた函館高丘小3年の青塚柚季さん(9)は「制服に着替えて写真を撮ることができて楽しかった」と満面の笑みで話した。
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