日本酒の飲み比べなど クルーズ船客誘致も 夜祭り
update 2019/7/30 07:06
函館市は、8月12〜14日にはこだてグリーンプラザで開催する「はこだて夜祭りinグリーンプラザ」の概要を明らかにした。昨年度の実証実験を踏まえ、本格実施することにし、日本酒の飲み比べ体験(有料)やイベントステージの充実などで、外国人に夜の時間を楽しんでもらう。12日に函館港港町埠頭(ふとう)に初寄港する「マースダム」(5万5575トン)の乗客・乗員のイベント誘致も計画している。
インバウンド消費がモノからコトに移る中、夜の経済活動「ナイトタイムエコノミー」として昨年8月15〜17日に初開催。夜景以外に夜の函館を楽しめるイベントとして提案する。日程は昨年と同じ3日間。
初の試みは日本酒の飲み比べ体験で、升酒を味わえる。イベントステージは、昨年は大道芸人のショーだけだったが、今年は函館巴太鼓、函館のトラベリングバンド「ひのき屋」(14日のみ)の演奏や、函館の大道芸サークル「おどけ箱」のパフォーマンスを披露。やぐらを囲む盆踊りは、アップテンポな曲を取り入れ、外国人が参加しやすいようにする。
マースダム(定員1872人)は午前9時に入港、午後10時に出港予定で、昼間に遺愛女子高校の生徒が函館駅前ビル7階で書道体験や和楽器演奏、たこ焼きの振る舞いを行い、同時に夜祭りも紹介。大型クルーズ船の客をどれだけイベントに呼び込めるか実証実験をする。
このほか、昨年に続いて中華料理「星龍軒」(店は昨年4月に閉店)の塩ラーメン(1日150食限定)の提供、1人500円の格安で可能な浴衣着付け体験、飲食や縁日ブースなど、盛りだくさんの内容。
市商業振興課は「昨年のアンケートでは、台湾と中国からの観光客が計80%を占めた。マースダムは欧米系が中心なので、アンケートで欧米人の夜の函館観光に対するニーズを把握したい。イベントを機に、JR函館駅前・大門地区を回遊する人が増え、地域経済への波及効果を期待したい」としている。
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