大谷短大、韓国との民間交流継続

update 2019/7/25 07:18


 日韓関係が悪化し、韓国・高陽(コヤン)市と函館市の交流が延期となる中、民間レベルで独自の交流を続けてきた函館大谷短大(福島憲成学長)は今年も、研修団派遣を予定通り実施する。さらに今年は学生1人が初めてインターンシップで韓国企業を訪れる。日韓友好親善協会函館支部の会長を務める福島学長は「外交と民間は切り離して考えている。これまで通りに友好を深めていきたい」とする。

 同短大の学生らで構成される研修団は毎年11月、高陽市の一般家庭でホームステイし、連携協定を結んでいる中部大学での学生交流などのプログラムを実施している。

 高陽市の李載俊(イ・ジェジュン)市長は22日に工藤寿樹市長にメールを送り、下半期に予定していた交流を暫定的に延期したいとの意向を伝えたが、福島学長は「(学生の交流は)予定通りに準備している。受け入れ態勢も整っているので安心している」とする。同短大の鄭舜玉(チョンスンオク)准教授も「ホームステイは受け入れる側、受け入れられる側にも評判がいい。民間レベルでの交流に支障はない」と言い切る。

 同短大では今年度初めて学生を韓国企業にインターンシップで送り出す。コミュニティ総合学科2年の野田菜々美さん(19)は中学時代から勉強を続けてきた得意の韓国語を生かして、日本と韓国をつなげる仕事に就きたいと考えており、今回はソウル市内の旅行会社で、7月下旬から約3週間にわたって研修する。

 高校の選択授業などでレベルを高めて、韓国語能力試験では日常生活に支障がない4級を取得した。日韓関係の悪化に不安は少なくないというが、「自分の語学がどれだけ通用するかなど楽しみな部分が大きい。海外でしか体験できない刺激を受けて、一回り成長して帰国したい」と意欲を燃やしている。

提供 - 函館新聞社

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