日本の伝統・生け花体験 函水高で外部講師招き講座

update 2019/6/19 10:47


 【北斗】函館水産高校(亀山喜明校長)は18日、外部講師を招いた生け花の授業を実施した。水産食品科の3年生33人が参加し、講師の指導で生け花を体験した。完成した作品は、町内の高齢者福祉施設に寄贈した。

 家庭総合の外部人材活用授業として、2010年から日本の伝統文化である着物と生け花をテーマに実施している。11日に浴衣の着付けなどを学んだ後、18日は華道家元池坊函館中央支部長の野呂さとみさんを講師に迎え、生け花の授業を行った。

 野呂さんは「思いを込めて生けるのが生け花」などと語りながら、生け花の歴史や文化を紹介。デモンストレーションを披露し、花材やはさみの扱い方、花を生けるコツなどを伝授した。

 生徒は、七飯産のガーベラやスターチスなど、4種類の花材を使って生け花に挑戦。野呂さんのアドバイスを受けながら真剣な表情で花を生け、1人1点の作品を仕上げた。初めて生け花を体験したという西村壮広さん(17)は「花には興味がなかったが、やってみると意外に楽しく、いい経験になった。機会があればまたやってみたい」と話していた。

 完成した作品は同日放課後、ボランティア部の生徒が町内の特別養護老人ホーム「つれづれの郷」を訪れ、利用者にプレゼントした。

提供 - 函館新聞社

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