脱原発の意義訴える ミュンヘン工科大ミランダ教授が講演

update 2019/6/2 07:08


 ドイツ政府に原発全廃を提言した倫理委員で、ミュンヘン工科大バイエルン公共政策研究科のミランダ・シュラーズ教授の講演会(実行委主催)が1日、函館市のカトリック元町教会で開かれた。ミランダ教授は、ドイツのエネルギー政策転換の背景と現状に触れながら、脱原発の意義を訴えた。

 約80人が参加。ミランダ教授は、2011年の福島第一原発事故がドイツの原発推進方針を180度変えたと説明。「(1986年に旧ソ連で起きた)チェルノブイリ原発事故の記憶がよみがえり、『原発の時代は終わり』という考えが国民に広がった」と述べた。

 ドイツのエネルギー政策に関し、固定価格買い取り制度を導入した結果、総発電量に占める再生可能エネルギーの割合が40%を超えたと紹介。「再生可能エネルギーの普及で原子力を段階的にゼロにすることは、将来の経済のために大きなチャンスになる」と力を込めた。

 また、脱原発と同時に地球温暖化への早急な対策も必要だと強調。「将来の世代への影響を最小限にとどめるには、私たちに待っている時間はない。節電やエネルギー政策の転換、二酸化炭素の削減は、今取り組まなければならない問題だ」と述べた。

 2日には、札幌でも講演する。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです