戊辰戦争150年、誘客に生かせ 道南各地に統一デザインの展示物

update 2019/4/26 07:35


 戊辰戦争(1868〜1869年)の終結から150周年を記念し、ゆかりの地や人物を紹介するモニュメントの設置が25日、函館市内で始まった。6月までに渡島・桧山の9市町にも拡大。歴史展示物を活用したモバイルスタンプラリーの展開など、箱館戦争を核に周遊観光につなげる取り組みを進める。

 各自治体と函館商工会議所、観光団体など官民17団体からなる戊辰戦争終結150周年記念事業実行委員会を3月に設立。会長には箱館五稜郭祭協賛会の中野豊会長が就任した。

 事業名は「みなみ北海道 最後の武士(もののふ)達の物語」。道南各地には箱館戦争の戦跡が点在するが、統一デザインのモニュメントを設置して紹介するなど、今回のような取り組みはこれまでにはなく、連携することで道南全体での発信力を強化する。

 市内では、2014年の五稜郭築造150年祭で、幕末開港期から明治にかけての歴史群像を紹介する円筒形掲示塔「リトファスゾイレ」を設置し、注目を集めた。五稜郭にはこのうちの6基がある。

 今回のモニュメントは2タイプあり、円筒形は高さ2・7メートル、直径82センチ、三角柱は高さが2メートル、表示面の幅30センチで製作。設置する自治体が予算を組んで負担するほか、スポンサー企業の協賛も得た。6月までに円筒形11基と三角柱16基を完成次第、設置する。

 25日は三角柱タイプを市内3カ所に設置。弁天台場跡にほど近い入舟児童公園には箱館奉行永井玄蕃ら、碧血碑のふもとには榎本武揚、中島町には中島三郎助父子を中心とした展示物を設置。それぞれ写真入りで、歴史入門者にも分かりやすい解説文がある。26日には四稜郭などに2基を設置予定だ。

 実行委の中野晋事務局長(54)は「思い描いた通りの仕上がり。多くの人に見てもらい、関心を高めてもらいたい」と話している。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです