海外観光客誘致 新年度も中国に力、豪州メディア招請も
update 2019/3/27 17:25
函館市は今年度に続き、2019年度も中国からの旅行客誘致に力を入れる。SNS(会員制交流サイト)で大きな影響力を持つ発信者「インフルエンサー」を通じて、函館の魅力を旅行会社のウェブサイトなどでPR。9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)で、札幌会場で試合があるオーストラリアにも狙いを定め、現地のメディアを6月にも招いて函館の情報発信を促し、観光客の増加につなげる。
継続事業の「中国デジタルプロモーション」は、新年度予算に1000万円を計上。訪日旅行を検討する中国人にアピールしようと、インフルエンサーが函館を取材した記事を現地旅行会社のサイトに掲載する。
函館の観光情報を紹介する中国向けの動画制作、配信も引き続き展開する予定。市によると、今年度手掛けた全動画の視聴回数は3000万回を超え、中でも昨年9月の胆振東部地震後に函館観光の安全をアピールしたライブ配信は、500万回の視聴があったいう。
18年度上半期に中国から函館を訪れ、宿泊した旅行客は前年同期比14%増の約3万3000人。中国への唯一の直行便だった天津線が17年6月で運休したにもかかわらず、前年を上回った。市は、中国に的を絞った戦略に一定の効果があったとみており、市国際観光課は「下半期もプロモーションの効果が出ることを期待したい」とする。
一方、海外メディアを活用した事業でオーストラリアの関係者を招くのは初めて。オーストラリアはラグビーの強豪国で、多くのサポーターが訪日することが見込まれる。
オーストラリアのW杯初戦の試合は9月21日に札幌ドームであり、2戦目は同29日に東京で実施。市は期間中、周遊旅行する訪日客も多いとみて、試合の3カ月前をめどにメディアを招請。現地で観光情報を発信してもらい、旅行地の選択に函館を加えてもらう狙いだ。
このほか、新千歳空港に直行便が就航したことで入り込みの増加が見込まれるフィリピンのメディアなども招く予定。同課は「東南アジアではタイに次ぐ有望な市場で、高い可能性を秘めている。魅力をしっかり伝えていきたい」としている。
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