建物内部の構造に触れる 旧公会堂で工事現場見学会
update 2019/3/22 07:48
函館市教委は21日、保存修理している国重要文化財の旧函館区公会堂(元町)で、工事現場を公開する見学会を開いた。市民約60人が参加し、普段見られない建物内部の構造に触れた。
公会堂は老朽化した木材の更新や耐震補強のため、昨年9月30日で閉館。2021年4月末の再オープンを目指し大規模改修中で、どんな工事をしているか知ってもらおうと企画した。
参加者は3組に分かれ、市文化財課学芸員の野村祐一さんの案内で見学。レンガで作られた建物の基礎部分のほか、2階の大広間では1階の天井裏の構造や、シャンデリアが飾ってあった場所に残る左官の技について説明を受けた。
父と見学した函館弥生小学校5年の竹崎泰史君(11)は「建物の中がどうなっているかずっと気になっていた。見学して歴史があることをあらためて感じた」と話した。
見学会は、工事の進行状況を踏まえて今後も複数回実施する予定。工事完了後は、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)など、新しい情報技術を採用した展示に更新する。
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