目指せ!関取 八角部屋入門の秋山(大農高3年)

update 2019/3/12 07:50


 大相撲の八角部屋に入門した大野農高3年の秋山将輝が3月2日の新弟子検査に合格し、いよいよデビュー向けてスタートを切った。出発前に秋山は「不安や緊張もあるが、十両、幕内を目指し、みんなの期待に応えられるように頑張りたい」と角界への意気込みを語った。

 小学4年時に北斗市内のちびっ子相撲の大会に出場して優勝したことや、同高相撲部OBの父・貴宏さん(45)の影響で相撲を始めた。尊敬する貴宏さんから教わりながらめきめきと力を付けて、小学5年生で全道大会を優勝。上磯中では2、3年と全国中学校大会に出場と結果を残した。

 高校では身長178センチ、体重170キロの体格を生かし、胸から当たる豪快な相撲を持ち味に2年でインターハイ道予選を優勝。インターハイでは予選を突破して、国体出場を果たした。しかし、その後は左ひざ半月板を損傷し、昨年2月に手術。3年生では思うような結果を残せなかった。だが、けがは癒え、自宅などでしこを踏むなど、準備してきた。

 角界入りは「苦しい稽古のきつい世界だから最初は父さんに反対された。でも覚悟して決めた」と秋山。

 八角部屋を選んだのは「小学生ころからずっと見てくれた」と恩義を感じたからという。同期には同じ道南で八雲町の福井海翔(八雲中卒)のほか、高校5冠の斎藤大輔(埼玉栄高卒)らがいる。「まさか同じ部屋になると思っていなかったが、毎日一緒に稽古できることはうれしい。中学時代から有名な選手で、良いところを吸収したい」と楽しみしている。

 趣味は料理。弁当のほか、時間があるときはカレイの煮付けなど夕飯も進んで作っていたという。「調理師への進路も頭にあった。ちゃんこ番もあるので、趣味を生かしたい」と得意気に語った。

 目標する力士は同部屋の小結・北勝富士関と、大関の高安関。身近にいるお手本の先輩を見ながら押し相撲を磨きながら、立ち合いは高安関を参考して、理想の力士像に近づける。「18年間育てくれたことに感謝している。番付を上げることが恩返しになると思う」と家族への思いを忘れず、相撲の道をまい進する。 

提供 - 函館新聞社

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