22年の利用に感謝 JR北海道の車内販売終了
update 2019/3/1 06:44
JR北海道は2月28日、道内の在来線特急で唯一「スーパー北斗」(函館−札幌)で行っていた客室乗務員による車内販売を廃止した。函館駅では高梨潤駅長らが横断幕を持ち乗客に長年の利用に感謝し、ホームでは鉄道ファンらが客室乗務員と記念撮影を行うなど、サービス終了を惜しんでいた。
車内販売は旧国鉄時代は日本食堂が行い、国鉄の分割・民営化後に一時中断したが、1997年にJR北海道が札幌−釧路間で開始。2001年度に約8億円を売り上げたが、コンビニエンスストアの普及などで利用客が減少。利用の少ない列車で取りやめて規模を縮小したが、17年度には1億5300万円の赤字となり、人手不足もあって全廃を決めた。スーパー北斗では一日3往復6本が残っていた。
札幌発列車では最後となったスーパー北斗10号で担当したJR北海道客室乗務員センターの浅井優さん(24)は「いよいよ最後の日という気持ちで臨んだが、あっという間の乗務だった。いつもより売り上げが多く、お客さまから感謝やねぎらいの言葉をいただいたのがうれしかった」と話した。札幌市の自営業、押野忠明さん(55)は「子どものころは親にジュースを買ってもらい、大人になったら長万部のかにめし弁当を買うのが楽しみだった。最近はコンビニや売店で買い物してから乗るなど、旅のスタイルが変わったかもしれないが、ワゴン販売の声がなくなるのは寂しい」と惜しんでいた。
その他の新着ニュース
- 函館七飯スノーパーク最後の週末にぎわう...2020/4/5
- 道立函館美術館 再開後堅調 橋本・鵜川展は5日まで...2020/4/5
- 「松前さくらまつり」70年ぶり中止 町民、理解と不安交錯...2020/4/4
- 北大水産実験所・宗原所長、道内の魚のルーツ紹介する本発刊...2020/4/4
- 松前さくらまつり中止 公園は閉鎖せず...2020/4/3
- 自閉症啓発の青 五稜郭タワーライトアップ...2020/4/3
- IT企業「みのり」、4日に手作りマスク販売...2020/4/3
- 函バスが高速はこだて号の共同運行参画 駅前で出発式...2020/4/2
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。