クルーズ客船寄港、19年度は最多49回 4月にQエリザベスも
update 2019/2/27 06:44
函館市は、2019年度のクルーズ客船入港予定をまとめた。寄港数は18年度の実績と比べて22回多い延べ49回で、過去最多を更新する見込み。4月21日に世界的に有名な英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万901トン)が道内初寄港を果たすほか、昨秋に暫定供用が始まった若松埠頭(ふとう)にも続々と客船が入港し、開港160年を迎えた函館港ににぎわいをもたらす。
入港数の内訳は国内船11回、外国船38回。1日に2隻の客船が入る日も5回あり、市によると、乗客乗員数の合計は約8万6000人となる見込み。
初寄港の客船は7隻=別表。クイーン・エリザベスは、横浜発着の日本一周ツアーで函館に接岸。20年度も3回の寄港を予定する。
ロイヤル・カリビアン社(米国)の「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(16万8666トトン)は、アジアを訪れる客船としては最大。大型客船接岸に備え、係留設備の強化工事が今年度完了した港町埠頭へ5月1日に入港し、新元号の幕開けに花を添える。
アザマラ・クラブ・クルーズ社(同)の「アザマラ・クエスト」(3万277トン)は、若松埠頭に接岸する第1号の客船。同埠頭には19年度、延べ17回の入港予定がある。
また、郵船クルーズ(横浜)の豪華客船「飛鳥II」(5万142トン)は、初代「飛鳥」と合わせた函館の寄港回数が、8月に100回の記念を刻む。このほか、1987(昭和62)年の「さんふらわあ7」から始まった函館港への客船寄港は、今年8月に通算500回の大台に達する見込みだ。
世界的なクルーズ需要の高まりに加え、日本一周ツアーの増加で函館を訪れる客船数は右肩上がりとなっており、市は20年度も50隻前後の寄港を見込む。
受け入れ態勢をめぐっては、10年以上通訳ボランティア活動を続ける遺愛女子高校のほかにも、語学研修や研究の場として興味を示す大学や高校が増えており、市港湾空港振興課は「協力機関と連携し、継続的な歓迎態勢を整えられるようにしたい」としている。
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