函商高 情報技術試験5人合格 山本君は応用も

update 2019/2/3 07:02


 函館商業高校(大庭隆校長)情報処理科3年の山本竜生君(18)が、情報処理技術者試験レベル3の「応用情報技術者試験」に合格した。合格率は2割という難関の国家資格で、今年度は山本君を含む同科の生徒5人もレベル2の「基本情報技術者試験」を突破。同校の資格取得に向けた取り組みが功を奏した格好となった。

 基本情報技術者試験は、春期(4月)で山本君のほか、3年生の柳本隆平君(18)、大関彩花さん(17)、村上桃果さん(18)の4人が、秋期(10月)に土谷康太君(18)が合格。また、秋期で山本君は応用情報技術者試験を見事突破した。同試験の高校生の合格者は全国が49人(受験者216人)、全道では3人(同12人)という少なさだった。

 2つの試験は、情報技術(IT)業界などのシステムエンジニア(SE)の実力を証明する資格。山本君は、2年生から授業で資格取得に向けた勉強を開始。高校生が関わることが少ないセキュリティーやマネジメントなど幅広い知識が問われるため、試験勉強は苦労も多かったが、学校の講習を欠かさず、自習時間を増やした。基本情報技術者試験は、そのかいもあって70点台の高得点で合格。その後は記述問題が多い応用情報技術者試験の勉強に全力を注いだ。

 山本君は幼い頃から読書が好きで、ジャンルも試験対策から近代文学まで幅広く読みあさってきた。応用情報技術者試験では経験が生きて「本を読んでいたことで情報量が増え、文章を読み解く力もついた。プレッシャーもあったので合格できて良かった」と話す。

 指導に当たった岩上公作教諭は「5人全員、勉強熱心で情報収集能力にもたけている」とたたえる。今春からは目標だった公立はこだて未来大への進学が決まった山本君は「大学でも勉強を重ね、社会貢献できる大人になりたい」と意気込んでいる。

提供 - 函館新聞社

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