若者4人、祈りを込めて 木古内「寒中みそぎ祭り」始まる

update 2019/1/14 08:05


 【木古内】佐女川神社の伝統神事「寒中みそぎ祭り」が13日、同神社で始まった。行修者と呼ばれる4人の若者たちが冷水を浴びて心身を清め、15日まで3日間の厳しい鍛錬に入った。

 江戸時代から続くと伝えられ、今年で189回目。今回の行修者は、別当の加藤之康さん(21)=会社員=、稲荷の平野大心さん(17)=高校生=、山の神の石川将さん(21)=公務員=に加え、新たに弁財天を菊地隆仁さん(15)=高校生=が務め、今年一年の豊作と豊漁を祈る。

 初日は午後6時から、社殿で参籠(さんろう)報告祭が執り行われ、白装束に身を包んだ行修者が鍛錬に入ることを神に報告し、祭りの成功を祈った。

 報告祭の後、下帯姿となった行修者は、町内外から訪れた多くの人々が見守る中、社殿から石段を下りて水ごりに臨んだ。東京都から訪れた写真家の山下隆博さん(34)は、出身地の後志管内岩内町への帰省を兼ねて道内を撮影旅行中といい、木古内では3日間、祭りの撮影に取り組む。「今回初めて水ごりを目のあたりにして、その壮絶さを実感した」と、祭りの過酷さに圧倒された様子だった。

提供 - 函館新聞社

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