函館への思い歌に込め ケラーさんがアルバム発売

update 2015/12/28 10:29


 函館在住のミュージシャン、Keller(ケラー、本名=解良保哉)さん(56)がこのほど、生まれ育った函館を題材にしたソロアルバム「優しい街」を発売した。コンセプトは「外から見た函館」。タイトル曲の「優しい街」をはじめ函館の街の表情や懐かしい思い出をつづった12曲を収めた。

 ケラーさんは子どものころからバイオリンやギターなどを習い、12歳の頃から作曲を始める。19歳となった1978年から札幌でミュ0ージシャンとして活動を開始し、83年にはデュオ「ホライズン」を結成。大手飲料水メーカーのCMソングに採用された「風のエンジェル」でデビューした。  その後、バンド活動やレコード会社の制作ディレクターなどを経て、昨年10月、函館に戻った。

 「優しい街」は上京して10年以上が過ぎ、突然ホームシックになった時期に書いた曲。この曲が青函ツインシティ25周年記念のプロモーション動画のテーマソングに採用されたのをきっかけに、函館を表現したアルバムを1年かけて制作してきた。

 収録曲には子どもの頃の思い出をつづった「五稜郭〜想い出の秘密基地」や、最盛期の大門復活を願う「大門〜ホッとするでしょう〜」、昔と変わらない人の温もりをたたえる「中島廉売」などが並ぶ。歌詞の中にも「金森倉庫」「星のお堀」「立待岬」など、函館市民になじみ深いスポットや地名が登場し、地元への愛情をさわやかなメロディーにのせて歌いあげている。

 ケラーさんは「函館を離れて初めてこの街の素晴らしさに気づいた。アルバムにするテーマがこれほどあふれている街は他にない。魅力を再認識してほしい」と話している。

 2000円。グリーンフォーレストカフェ(海岸町)や玉光堂棒二森屋店(若松町)などで販売している。問い合わせは同カフェ(TEL0138・41・1885)へ。

提供 - 函館新聞社

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