返送されたマイナンバー、函館市が交付の臨時窓口開設

update 2015/12/10 10:19


 函館市は10日、郵便局の保管期間を過ぎるなどして返送された、マイナンバーを記載する通知カードが入った簡易書留の交付を開始する。業務が落ち着くまで、市役所本庁舎1階に専用の臨時窓口を設置して対応。市は1世帯当たりの手続きに10〜15分ほどかかるとみており「窓口の混雑が予想されるため、時間に余裕を持って来庁してほしい」としている。

 書類の宛先は10月5日時点の住民票の住所で、転居後に住民票を移していなかったり7日間の郵便局の保管期間を過ぎたりした場合、市区町村の窓口に返送される。市の住民基本台帳登録世帯分約14万4000通のうち、返送が完了した11月30日現在で、約1割の1万4883通が戻ってきた。

 窓口での受け取りには、印鑑と本人確認書類が必要。運転免許証やパスポートなど顔写真があるものはいずれか1点で、写真がない場合は2点持参する。代理人が受け取る場合は、本人からの委任状(市ホームページからダウンロード可能)などが必要となる。

 市は管理業務の徹底と想定以上の返送件数だったことから、書類の情報登録や選別を終わらせてから一斉に交付を開始する。全体の1割に当たる1388通の返送があった七飯町は、役場に戻り始めた日の翌日からスタート。北斗市も順次始めているが、市総合分庁舎など計4カ所で作業を行い、8日までに返送された書類の33%に当たる775通を渡し終えた。

 臨時窓口は、市戸籍住民課の住民表示窓口(10番窓口)横に設置、平日午前8時45分から午後5時半まで。書類は来年3月まで保管する。問い合わせは同課(TEL0138・21・3745)へ。

提供 - 函館新聞社

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